傘の起源 いつ? 目的は? 

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傘の起源は
古代オリエント時代からと言われています。
その目的は権力の象徴であり、
従者に日傘として持たせていたのです。

古代エジプトやオリエントは、
雨が少なく、日差しが強く
とても暑い国でした。

また象形文字で主権を表す文字は、
傘で表していました。
権力を象徴するために色々な
装飾が施されていたため、
とても重たいものでした。

古代アッシリア時代のチグリス川の東岸に位置した
都市ニベアの初期の彫刻には
「日傘」がしばしば登場しています。

アッシリア(Assyria)とは
紀元前3千世紀から
北メソポタミアに起こり、
紀元前663年までに、
メソポタミア・エジプトにまたがる
オリエント全域を
最初に統一した世界帝国です。
現在のイラク北部を占める地域です。

古代オリエントとは
現在の中東地域に興った古代文明で
シュメールが勃興した紀元前4千世紀から
アレクサンドロス3世(大王)が東方遠征を行った
紀元前4世頃までの時期を言います。

エジプトやオリエントでは、
傘は権力の象徴でした。

紀元前6世紀ごろ、ギリシャでは
権威の象徴からやや一般化し、
身分の高い女性が
日傘として用いるようになりました。

あくまで女性が使うもので、
男性は傘を使用しませんでした。

その後も日除けやアクセサリーとして
使われ続けており、
雨具として使われるようになったのは、
17世紀ごろになります。。

しかし、傘はあくまで女性が使うもので、
男性は使用しませんでした。

男性も傘を用するようになったのは、
19世紀に入ってからです。

それは18世紀の中頃、
イギリスの旅行家ジョナス・ハンウェーが、
防水加工をした傘を差して街を歩きました。

それまで、傘といえば女性のもので、
男性は帽子で雨をしのぐのが
普通の時代だったのです。

30年もの間、傘を雨具として
使い続けたことで、
人々も見慣れてしまい、
次第に違和感なくなり、
男性がカサを差す姿も
認知されていったのです。
彼によって英国にもたらされた傘は
その後徐々に普及していきました。

同じ頃、フランスの貴婦人の間では
イタリアから取り寄せた最新の日傘を
見せびらかすのが流行りとなり
また、イタリアを訪れたイギリス人は、
現地で目にした日傘について書き記したり、
珍品として持ち帰ったりしていました。

当時のヨーロッパで傘文化の中心は
間違いなくイタリアだったのです。

ヨーロッパでイタリアほど
傘の歴史が長い国はないのです。

古くはローマ時代に王侯貴族が日除け、
そして自らの権威を見せ付ける
小道具として日傘を用いていました。

その後も身分の高い人たちは
この日除けの道具を愛用し続け、
16世紀のイタリア王侯貴族たちの娘は、
日傘を嫁入り道具として
持参したと伝えられています。

日本では552年に
百済聖王(聖明王)の使者が
欽明天皇へ絹張りの傘を贈ったことが
日本書紀に記されているそうです。

日本においても
権力を象徴する道具だったということです。
当初は日射を避ける日傘として
用いられていました。

日本で傘が使われるようになったのは、
江戸時代になってからでした。
更に、1804年に長崎に初めて洋傘が
入ってきました。

海外から輸入された傘は
洋傘と呼ばれ、
またコウモリ傘とも呼ばれていました。
当時の日本では文明開化を
象徴する道具だったのです。

このように傘は最初は権力の象徴であり、
日射を避ける「日傘」として用いられていました。
その後、身分の高い女性の日傘やアクセサリーとして
用いられるようになりました。

雨具として使用されるようになったのは
17世紀ごろであり、まだ女性だけのものでした。
男性が使用するようになったのは19世紀に
入ってからになります。

傘は5千年からの歴史がありますが、
雨具として、また男性が用いるようになって
まだほんの数百年しかたっていないのです。

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