入浴事情 ドイツと日本

ドイツといえば、
「ビール」が有名ですが、
実はドイツには驚くほど多くの
入浴剤が売られています。

ヨーロッパの国ですから
基本的には「シャワー」であり
日本人のように頻繁に湯船に
浸かるということはありません。

ではなぜたくさんの
入浴剤が売られているのでしょうか?

ドイツは日本に勝るとも劣らないほど
寒い国であり、四季もあります。

また入浴によって身体を
リフレッシュさせることを考え
「入浴と身体」についての
意識の高い国なのです。

その入浴剤の多くは
ハーブや花々などの植物成分や
天然成分にこだわって作られています。

製造業者・消費者ともに環境意識が高く
品質のチェックも厳しいため
安心して使うことができます。

ちなみに日本の入浴剤は
顆粒状のバスソルトが主流です。

日本ではその気候風土などから
一年中、入浴を必要とします。

ドイツは日本と同じに四季があり、
入浴の意識が高く、
多くの入浴剤が売られているのに
シャワーが基本です。

なぜ日本人のように頻繁に
湯船に浸からないんでしょうか?

これって不思議ですよね?

ドイツで頻繁にお風呂に
入らない理由ですが、
第一に水が「硬水」ということがあります。
フランスやイタリアなどと同じ
「非常に硬い硬水」に分類されます。

ちなみに日本の水は「軟水」になります。

硬水とはミネラル分
(カルシウムやマグネシウムなど)
が多く含まれている水を言います。

このために入浴後は
肌が乾燥しやすいという
問題が起きてきます。

硬水に含まれるミネラルが
洗顔の成分と化学反応を起こし
泡立ちが悪くなり、
石鹸カスが作られます。

この石鹸カスは水に
溶けにくい性質があり、
毛穴につまり肌荒れの原因となります。
そして残った石鹸カスが皮膚に
悪影響を与えます。

さらに違和感があるため
必要以上に洗うことになり
皮膚の防御機能が壊れ
乾燥肌になるのです。

肌がつっぱる、ゴワゴワする、
粉をふく、薄皮がポロポロ落ちる、
などの症状が出ます。
これって困りますよね。

洗髪では硬水が髪の毛の
タンパク質に付着して
ギシギシ、ゴワゴワした
感触を生み出します。

当然アフターケアの必要が出てきます。

次に水道料金が高いことがあげられます。

ドイツの水道料金は
ヨーロッパで一番の高さです。水道代の内訳は、
使用料+排水料+税金から構成されます。

例えば、飲料水として使用すれば、
使用料+税金だけですが、
お風呂や洗濯に使えば、
使用料+排水料+税金すべてがかかります。

1人暮らしの1カ月の水道料金を比べた場合、
ドイツが約5700円に対し、
日本は東京23区の水道料金でみると、
約1500円との数値もあります。

また、ドイツ人は
節約精神にあふれています。

このようにドイツは
入浴による身体のケアを重んじる国であり、
多くの入浴剤が売られてはいますが、
日本のように
「湯船に頻繁に浸る」ことは
上記の理由でその頻度は低くなります。

水が軟水でそれほど気にせず
頻繁にお風呂に入れる環境にある
日本は特別なのです。

日本に生まれた幸せです。

家での入浴剤を使った
温浴ケアが必要あなた。

こちらの記事を読んでください。

http://aqua-60.net/?p=854

 

入浴習慣 世界と日本

たっぷりとお湯がはられた
湯舟に浸り、手足を伸ばすと
「あ~極楽、極楽」
と自然に言葉出るほど
お風呂に入ることは
気持ちがいいのものです。

でもこれって、
日本独特のものって知ってました?

一般に日本人は特に高い温水での
入浴を好むと言われます。
『寝る前にお風呂』というのは
日本独自の習慣です。

海外でお風呂と言えば
「シャワー」です。
バスタブはありますが、
その中で体を洗うのがほとんどあり、
日本のように体を浸して
温まる習慣はありません。

イギリスのお風呂事情は
日本とは異なっており、
沸かしたお湯をタンクに貯めておきます。
そのお湯を使ってしまえば
後は水になってしまいます。

また、バスタブのみでシャワーがなかったり、
シャワーのみだったりと
日本とは入りかたも違ってきます。

ドイツでは水道代が高いこともあって、
シャワーだけで済ませる人が殆どなので、
住まいにシャワーしか付いていなくても
普通のことなのです。

中国でも一般家庭においては
湯船に浸かる習慣はなく、
入浴とはシャワーで
汚れを落とすのが一般的です。

お風呂に入る風習が極端に少ない地域として
有名なのがフランスです。
朝、簡単にシャワーを浴びるだけの人が殆どです。
その代り、香水がよく使われ、
また便器のほかにビデがあります。

パリの水は、「硬水」です。
硬水の水で顔を洗うと、肌がボロボロになり
髪の毛がパサパサになり、
さらに抜け毛の原因にもなります…。

では何でこんなに違うのでしょうか?

まずお風呂に対する意識が
日本と海外では大きく異なります。

多くの国ではお風呂に入ることの主な目的は
体の汚れや汗を落とすことです。

そして日本と海外とで大きく異なるのが、
「水」に対する価値観です。

日本は水資源が非常に豊かな国です。
水道水はもちろんお風呂や洗濯など、
あらゆる場面できれいな水を
さほど気にせずに使用することができます。

一方で海外の国々では、
水資源が日本ほど豊富ではありません。
乾燥したヨーロッパなどではそもそも
入浴の必要性が低いという事があります。

次に気候風土の問題があります。
日本は温帯に属する地域としては
珍しく湿度が大変高く、
世界的に見ると、異常な気候になります。
このことがお風呂を必要とする
大きな原因となるのです。

日本は周りを海に囲まれ、
季節風が吹き、四季があります。

太平洋側の海から運ばれた、
水蒸気を多く含む高気圧が
日本を覆いつくすために
夏は”高温多湿”となります。

気温も湿度も高い状態が
日本の夏の特徴です。
湿度が高いため家の中でも夜になっても
蒸し暑く不快な状態が続くのです。

一方冬は“低温低湿”です。
冬は湿度が低いため温度以上に
寒さを感じるだけでなく、
インフルエンザが流行したり、
肌や髪が乾燥したりするのです。

日本の住居構造は、高温多湿であるため
「徒然草」にもあるように、
住まいは夏を旨とすべしなのです。

つまり、日本の住居は多湿の気候を考慮して
風通しの良い構造になっています。

このため低温低湿による冬場の
防寒のために高温の入浴が好まれます。

夏は高温多湿の気候により
汗をかきやすく、
火山島の影響で土が粘質であるため、
埃が立ちやすいことなど、
一年を通して入浴を必要とする
気候風土が日本の特徴なのです。

また、仏教では
汚れを落とすことは
仏に仕える者の大切な仕事と
沐浴の功徳を説いています。
入浴は七病を除き
七福を得るという教えもあります。

このように水資源が豊富であり、
夏は”高温多湿”、
冬は”低温低湿”というように
いずれの季節も湿度が不快に働くことが
日本の入浴文化を生んだのです。

日本は独特のお風呂文化を持っています。

家での温浴ケアが必要あなた。
下記の記事を読んでみてください。

http://aqua-60.net/?p=854

入浴剤 種類 あれこれ

お風呂に入ると
夏はさっぱりと、冬は温まります。

入浴のメリットは
この温浴効果と清浄効果にあります。
お風呂に入ると、何より気持ちがいいです!

そして、その入浴のメリットをさらに
高めるのが入浴剤になります。

あなたは入浴剤を使っていますか?
どんな入浴剤でしょうか?

入浴剤と一口にいっても
いろいろな種類がありますが、
以下の6つに大別されます。

1.無機塩類系入浴剤
日本国内における最も一般的な入浴剤です。
無機成分のみから構成される塩で
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、
等を主成分とするものです。
剤型的には粉末、顆粒が多いです。

このタイプの最大の特徴は、
塩類が皮膚の表面の蛋白質と結合して膜を形成し、
この膜が身体の熱が逃げるのを防ぎます。
このため、入浴後の保温効果が高く
湯冷めしにくくなるという事です。

2.炭酸ガス系入浴剤
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等とコハク酸、
フマル酸、リンゴ酸等を組み合わせたものです。
剤型的には錠剤や粒状になります。

炭酸ガスとは
二酸化炭素(CO2)の気体の呼び名で、
お湯に溶けると水圧によって
体内に容易に入ります。
ある程度入ると元の状態に戻そうとする
「恒常性」という力が働きます。
この二酸化炭素を
「体外に出そう」とする代謝機能が働くことにより
「血の巡り」がよくなり、
新鮮な血液が身体のすみずみまで行き渡ります。
また体表面の熱が全身へと運び込まれるために
身体の芯まであたたまり、
心身共にリフレッシュされます。

3.薬用植物系入浴剤
生薬をそのまま刻んだもの、
生薬のエキスを取り出して他の成分と
組み合せたもの等種類は色々です。
このタイプの効果は
生薬の種類によって異なりますが、
生薬に含まれている成分の働きと、
独特な香りの働きから成り立っています。

4.酵素系入浴剤
蛋白質分解酵素、パパイン、パンクレアチン等の
酵素を配合したもので、
無機塩類との組み合わせが多いです。

酵素は消化剤や洗浄剤等によく利用されますが、
人間はもちろん、
微生物や植物などの生物の体の中で作られ、
蛋白質や脂肪、澱粉等を分解して
消化や洗浄を助ける効果をもっています。

入浴剤に酵素を配合する目的は、
皮膚に無理な刺激を与えず、
清浄にすることで
入浴効果を高めることにあります。

5.清涼系入浴剤
メントール、炭酸水素ナトリウム、
硫酸アルミニウムカリウム等を配合したもので、
剤型的には粉末、顆粒、錠剤が多いです 。

このタイプは、主にメントールを
配合して冷感を付与させたものや、
炭酸水素ナトリウム、 硫酸アルミニウムカリウム等を配合し、
入浴後の肌にサッパリ感を付与させたものがあります。

6.スキンケア系入浴剤
セラミド、米胚芽油、エステル油、スクワラン、
ホホバ油、ミネラルオイル、植物エキス、
米発酵エキス等の保湿成分を主に配合したもので、
剤型的には液体、粉末、錠剤が多いです。

このタイプは、保湿成分が入浴中に皮膚に
吸着浸透し、スキンケアを行うものです。

特に冬の乾燥時は、
入浴後過度に角層中の水分が失われ、
お肌のかさつきが起こりやすく、
入浴剤によるスキンケアが重要となります。
また入浴でお湯を含んで膨れたお肌は、
保湿成分が浸透し易い状態となっています。
肌の表面に吸着するだけではなく、
角層内部にまで浸透していき、
その結果入浴後は
お肌がしっとり、すべすべになります。

冷えや関節などのリハビリのために家での温浴ケアが
必要なあなた、下記の記事をお読みください。

http://aqua-60.net/?p=854

冷え性 リュウマチ 入浴 入浴剤 生薬

あなたは冷え性ですか?

冷え性体質の方は湯舟にゆっくり浸かって
たくさん汗をかいて
身体を暖めるのが有効です、
とはよく言われますね。

それでは
朝、手足の指の関節に
こわばり、傷み、
腫れなどが出ませんか?

もしかしたら、それリュウマチかも・・・

肩こり、神経痛、リュウマチなどは
冷え性の人がほとんど抱えています。

関節リュウマチとは
70万人から80万人の患者数と言われており、
女性が80%弱で男性が20%以上の比率です。
30代以上の女性に圧倒的に多い病気です。
関節の中の軟骨部分を広くおおう
滑膜(かつまく)を異物と見なして
攻撃を仕掛け、その結果滑膜細胞が
異常に増殖して関節が腫れたり、
痛くなったリするのが特徴です。

原因は不明ですが、
もともと関節リュウマチになりやすい
要素(素因)を持つ人が
たまたま病気になりやすい環境に
おかれた時に免疫の異常が起こり
発症すると考えられています。

最近の研究で
初期の2年間で急激に進行しますが、
早期発見で治療すれば、
安定した状態に保つことも
可能であることがわかってきました。

関節リュウマチのリハビリテーションは
関節の可動域を保つために行います。

このリハビリは夕方から夜にかけて、
お風呂に入って身体を温めた後に
行うことがポイントになります。

この関節を温めるということは
血流の改善や筋肉を緩めることによる
疼痛の緩和ということでは
非常に効果的です。

痛みを増幅する要素の一つが冷えなのです。
「冷え」への対策が重要になります。

身体を温めるのは
湯舟にゆっくり浸かることですが、
関節が冷えないように
十分に保温することが大事です。

つまり、自宅のお風呂での
温浴ケアが大切であり、
生活習慣がポイントになります。

入浴剤
お風呂に入ると身体が温まります、
さらに入浴剤を使うことは、
入浴そのものによって得られる
温浴効果(身体を温める、 痛みを和らげる、等)と
清浄効果(汚れを落とす、皮膚を清浄にする、 等)を
高めることにあります。

入浴剤の種類はいろいろありますが、
冷え性、神経痛、リュウマチなどに
特化した入浴剤があります。

生薬を使った顧客満足度が
90%以上の薬用入浴剤です。

生薬とは植物や動物、鉱物などの
天然産物由来の薬物のことを言います。
生薬は単体でも効能がありますが、
組み合わせて用いることで
新たな効きめが生まれたり、
相乗効果が期待できます。
漢方薬はその代表的なものです。

添加物はゼロの5つの生薬を配合した
リュウマチなどに特化した入浴剤です。
詳しくは下記をクリックしてください。

リウマチ・神経痛ケア用 薬用入浴剤「kankai」

傘の起源 いつ? 目的は? 

傘の起源は
古代オリエント時代からと言われています。
その目的は権力の象徴であり、
従者に日傘として持たせていたのです。

古代エジプトやオリエントは、
雨が少なく、日差しが強く
とても暑い国でした。

また象形文字で主権を表す文字は、
傘で表していました。
権力を象徴するために色々な
装飾が施されていたため、
とても重たいものでした。

古代アッシリア時代のチグリス川の東岸に位置した
都市ニベアの初期の彫刻には
「日傘」がしばしば登場しています。

アッシリア(Assyria)とは
紀元前3千世紀から
北メソポタミアに起こり、
紀元前663年までに、
メソポタミア・エジプトにまたがる
オリエント全域を
最初に統一した世界帝国です。
現在のイラク北部を占める地域です。

古代オリエントとは
現在の中東地域に興った古代文明で
シュメールが勃興した紀元前4千世紀から
アレクサンドロス3世(大王)が東方遠征を行った
紀元前4世頃までの時期を言います。

エジプトやオリエントでは、
傘は権力の象徴でした。

紀元前6世紀ごろ、ギリシャでは
権威の象徴からやや一般化し、
身分の高い女性が
日傘として用いるようになりました。

あくまで女性が使うもので、
男性は傘を使用しませんでした。

その後も日除けやアクセサリーとして
使われ続けており、
雨具として使われるようになったのは、
17世紀ごろになります。。

しかし、傘はあくまで女性が使うもので、
男性は使用しませんでした。

男性も傘を用するようになったのは、
19世紀に入ってからです。

それは18世紀の中頃、
イギリスの旅行家ジョナス・ハンウェーが、
防水加工をした傘を差して街を歩きました。

それまで、傘といえば女性のもので、
男性は帽子で雨をしのぐのが
普通の時代だったのです。

30年もの間、傘を雨具として
使い続けたことで、
人々も見慣れてしまい、
次第に違和感なくなり、
男性がカサを差す姿も
認知されていったのです。
彼によって英国にもたらされた傘は
その後徐々に普及していきました。

同じ頃、フランスの貴婦人の間では
イタリアから取り寄せた最新の日傘を
見せびらかすのが流行りとなり
また、イタリアを訪れたイギリス人は、
現地で目にした日傘について書き記したり、
珍品として持ち帰ったりしていました。

当時のヨーロッパで傘文化の中心は
間違いなくイタリアだったのです。

ヨーロッパでイタリアほど
傘の歴史が長い国はないのです。

古くはローマ時代に王侯貴族が日除け、
そして自らの権威を見せ付ける
小道具として日傘を用いていました。

その後も身分の高い人たちは
この日除けの道具を愛用し続け、
16世紀のイタリア王侯貴族たちの娘は、
日傘を嫁入り道具として
持参したと伝えられています。

日本では552年に
百済聖王(聖明王)の使者が
欽明天皇へ絹張りの傘を贈ったことが
日本書紀に記されているそうです。

日本においても
権力を象徴する道具だったということです。
当初は日射を避ける日傘として
用いられていました。

日本で傘が使われるようになったのは、
江戸時代になってからでした。
更に、1804年に長崎に初めて洋傘が
入ってきました。

海外から輸入された傘は
洋傘と呼ばれ、
またコウモリ傘とも呼ばれていました。
当時の日本では文明開化を
象徴する道具だったのです。

このように傘は最初は権力の象徴であり、
日射を避ける「日傘」として用いられていました。
その後、身分の高い女性の日傘やアクセサリーとして
用いられるようになりました。

雨具として使用されるようになったのは
17世紀ごろであり、まだ女性だけのものでした。
男性が使用するようになったのは19世紀に
入ってからになります。

傘は5千年からの歴史がありますが、
雨具として、また男性が用いるようになって
まだほんの数百年しかたっていないのです。

傘を長持ちさせる簡単な3つの方法とは?

傘は約50個のパーツでできており、
生地に針を入れて、手で縫って作っています。

このために乱暴に扱うとひずみができて
壊れる原因となります。
また長時間の大雨や強風は苦手です。

傘の寿命は約3〜4年とも言われています。

いるのですが、、、
10年、20年は使えるのです。
ただし、扱い方次第です。
一番大切なことは
使うたびごとのメンテナンスです。

傘を長持ちさせる簡単な
3つの方法があります。

⓵水洗いが基本
⓶水切り
⓷早めの陰干し

⓵基本は水洗い
傘は使った後に水で洗うのがベストです。
日本の雨はほとんどが酸性雨になります。
水で洗い流して下さい。
出来ない時はタオルなどで
よく水分を拭きとって下さい。

濡れたまま放置すると、色が変わったり、
サビが発生するほか、
雑菌が繁殖し悪臭の原因となります。
中棒や手元が木製の場合は、
しっかり干さないと水分がしみこみ
膨張して開きづくなります。

⓶水切り
使用後はよく水を切って下さい。
傘の水切りは斜め下の方向に
傘を軽く開いたり閉じたりを繰り返してください。
傘は左右の動きに弱いのです。
中棒にそって「開いて、閉じる」は
傘の使用方法の想定内なのです。

傘全体をふって 水を切る、
傘の先を地面にあてて水を切る、
傘を閉じてから
クルクルっとまわして水を切る、
以上は間違った水切りになります。
傘の寿命が著しく縮まる原因と
なりますのでご注意ください。

⓷早めの陰干し
できれば使ったらすぐ開いて干すのが理想です。
しかし干せる環境が整わない場合は
水分をよく払い、
金属部を乾いたタオルで拭いてください。
そして寝る時に開いて朝まで干してください。
ベストは全開ですが、スペースの問題があるので、
半開きでも大丈夫です。

以上のメンテナンスを
使う度にして頂ければ
驚くほど傘の健康寿命が延びます。
人間同様、
傘にも健康寿命があるのです。

継続は力です。

追伸
傘の表面は撥水加工がしてあります。
多くの雨傘はフッ素樹脂を使って
撥水加工をしています(ビニール傘は除く)。
布地に撥水剤(フッ素樹脂)を浸透させ、
高温で処理することで
生地の表面に水の粒子を弾く撥水層をつくります。

ところが生地が擦れたり
手の垢や脂が付着することで
目詰まりを起こし、
突起も倒れて寝てしまい、
雨が転がらず貼り付いてしまう
原因となります。

摩擦によって倒れてしまった
「フッ素樹脂」は、
熱をかけると元の状態に戻ります。
傘にフッ素樹脂が残っていれば、
ドライヤーで温風をかけるだけで
撥水性が復活します。
むやみに、
撥水スプレーを使う必要はありません。

何でもそうですが、傘も何本か用意して
ローテーションで使うほうがいいですね。
人間の体と同じで
日々のメンテナンスが大事です。

継続は力なりです。

傘の手元 素材 あれこれ

傘の手元を人間の姿に例えれば、
「顔」にあたります。
「玉留は襟元、生地は衣服、石突は足元」といわれます。

傘の中心に位置する中棒と手元は
最初は一本の木から成っており、
「延べの木柄 (木棒)」「延べの棒」あるいは
「延べ」などと呼ばれていました。

現在は傘の開閉を作動させる中棒(シャフト)と
使用時に保持するための
手元(ハンドル)に別れています。

そして、顔である手元(ハンドル)は
その人(傘)を端的に表現します。
傘で一番こだわる部分とも言えます。

中棒の素材は主に、鉄、アルミ合金・木が使われており、
グラスファイバーやカーボンファイバーが
使われる場合もあります。
太さは傘のサイズや材質によってことなり、
厚みもさまざまです。

顔である手元の素材は主に
プラスチック・金属・自然木・竹・
その他の加工品に分かれます。

プラスチック
加工がしやすく塗装も一度で済みます。
比較的安価な傘に多く、
見た目の高級感はあまり感じられません。
金属製や木製のハンドルより
軽量なのがメリットになります。

金属製
シャープであり、モダンな印象のハンドルです。
空洞タイプであれば重さも気になりません。
腐食を防止するためビニールで
ラッピングされています。
表面がマット加工されていれば
上品な印象になります。
加工の手間がかかります。
金属製のハンドルは、
最近はあまり見られないです。

その他の加工品
塩化ビニール・ポリウレタン合皮の
シートや本皮革(牛革など)。
柔らかくて持ちやすく、風合いも良いため、
デザイン性の高いハンドルとして
最近は人気があります。

こだわりの木製
今も昔も傘好きから人気なのが木製ハンドルです。
人間の体もそうですが、モノは経年劣化をします。

木製のハンドルは劣化というよりは時間の経過と
ともに使うほど手になじみ、
その変化を楽しむことができ、
ますます愛着がわいてきます。
(もちろん、メンテナンスは必要になります)

木製には自然木と製材があります。

自然木
天然の木の枝やつる、根などを表皮ごと
そのまま持ちやすいように
加工(切削、研磨、曲げ、焼き、塗装)したものです。

製材木
楓材が多く、まれにヒッコリーや
唐木(黒檀、紫檀等)などがあります。
楓、桜などの比較的硬い板材から
加工したもので使うほど上品な艶が出ます。
曲げたものは折れにくい特徴があります。

代表的な木製のものとして

インドネシアなどから長い姿のまま輸入、
繊維が細かく軽い素材で、
尚且つ折れにくいというメリットもあり、
特に紳士傘に幅広く使われています。

ヒッコリー
クルミ科の硬質な木材で手触りの素晴らしさは
他の木材の追随を許しません。
傘ハンドルとしては最高級クラスです。
かなり個体差があります。

アッシュ
野球のバットにも使われる、
歴史ある優良材です。環孔材の為に、
はっきりとした力強い木目が特徴的です。

環孔材とは
広葉樹には水分や養分を伝導するための
道管があり、文字通りに管状の組織に
なっているものを指します。
木にはいくつかの道管配置パターンがあります。
この配置パターンは大きく分けて
環孔材と散孔材に分類されます。
環孔材の特徴は、導管が太い事です。

楓(カエデ)・メープル
非常に美しく仕上がる材です。
材面には絹のような光沢が出ます。

エゴの木
緻密で粘り気があるのが特徴です。
個体差が大きく、ロットにより
太い細い重い軽いの差が出やすい樹木です。

以下の種類があります。
剥き(むき)えご
樹皮を剥いたものをそのまま活かした白木調のもの。
焼きえご
バ-ナーで焼き色をつけアンティーク仕上げしたもの。
塗りえご
丁寧にブラウン塗装をしたもの。
などがあります。

寒竹
竹の地下茎を用います。
竹は春以降になると水分を多く含みますが、
冬は生育がとまり、硬い状態のため、
ハンドルに最も適します。
一番の特徴は節が形成するアクセントです。
寒期に採取作業をするために
「寒竹(かんちく)」と呼ばれます。

自然木であるために同じものはありません。
一つ一つの表情が違いその違いを楽しめます。
手元はあなたの顔です。

あなたはどの顔を選びますか?

傘にこだわるあなた。
こだわりの傘の記事はこちらです。

http://aqua-60.net/?p=532

傘の骨 何本?

一般的な傘は親骨8本が多く、
10本以上あるものを
「多間傘(たけんがさ)」と呼び
16本、24本もあります。
当然、骨数が多いほど強度は増します。

レアケースですが4本もあり、
スクエア型のパラソルになります。
大多数が偶数ですが、
5本、7本といった奇数もあります。

 

ではなぜ、8本の骨の傘が多いのでしょうか?

それは傘の歴史に関係してきます。
現在の構造の傘は18世紀ごろに英国で
開発されました。

その時代、現在のようにカーボンや
グラスファイバーといった軽くて丈夫な素材はなく、
携帯するのに便利な重さであり、充分な強度であること。
そして差したときに充分なスペースを確保できる形、
それが八角形であり、8本の骨でできた傘だったのです。

現在、16本や24本の骨でできている傘が増えていまが、
これは当時なかったカーボンやグラスファイバーなどの素材を
使うことにより傘の骨の軽量化ができたことによるものです。

多間傘のメリット
傘の骨の数が多くなると強度が増し、
より大粒の雨や台風などの強い風に
負けない丈夫な傘を作ることができます。

また、傘の骨の本数が増えることにより、
より円に近い形になるので、その分、
傘でカバーできる範囲が広がり、
雨で濡れる範囲が少なくなるメリットもあります。

他にも、ネームバンドでまとめずに持ち歩く場合、
傘の骨が8本のときより畳んだときの布の広がりが
少なくコンパクトに持ち歩けるというメリットがあります。
しかし、骨の数が増えることにより、
ネームバンドでまとめたときにシルエットが
太くなってしまう側面もあります。

ネームバンド
傘をたたんで、布地を巻いて留める時に使う紐状のもの

傘を開いた大きさに関係するのが親骨の長さであり、
この寸法(親骨の長さ)と生地の種類(傘生地の組成)を表示することは、
家庭用品品質表示法で義務づけられています。

骨の素材表示には表示義務はありません。
個人的には表示すべきです。

このように傘の重さに一番関わる骨の素材の種類は
現在では色々な素材が開発されています。

傘も使う目的で選ぶ選択肢が増えています。

傘にこだわるあなた。

こだわりの傘の記事はこちらです。

http://aqua-60.net/?p=532

傘の骨 素材 あれこれ

傘は主に「生地」「骨」「手元」の
パーツから成り立っています。

傘の重さに最も関わるパーツが『骨』になります。
その素材は従来のスチールと、
カーボンファイバーやグラスファイバー等の
軽量なものに大別されます。

骨は親骨と受骨からなります。

「親骨(おやぼね)」は生地の縫いに添う長い骨。
傘のサイズはこの骨の長さで表示をします。
「受骨(うけぼね)」は、下ろくろから
親骨の中間部に向って
下支えするようなかたちの短い支持骨です。

この親骨と受骨をつないでいるのが「ダボ」
と言われるもので、いわば関節の部分になります。

スチール
強度はありますが、反面、重くなります。
鉄にめっき加工を施したものです。
主に亜鉛めっき・ニッケルめっき・黒電着などで
表面加工をしています。
型はU字型と丸型があります。
U字型は最も使われています。
丸型は弾力性はありますが、
グラスファイバーの台頭により、
減少をしています。
スチールの良さは見た目のグレード感
と生地を張った時に
適度な引っ張る力が働くために
カーボンと比べて綺麗な
フォルムになります。

カーボンファイバー
航空宇宙産業からスポーツ・レジャーまで
幅広く使われる素材です。
炭素繊維を原料に用いた強化プラスチックです。
コストはスチールやグラスファイバーと比べ
非常に高価になります。
ただ非常に軽い素材なので、
軽量を訴求する製品にはカーボン素材が用いられます。

グラスファイバー
ドーム型の競技場の屋根素材で使われたり、
釣り竿やゴルフクラブなどにも利用されています。
ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて
強度を向上させた複合材料で
FRPとも呼ばれています。
傘骨で一番折れやすいと言われているのが、
親骨です。
グラスファイバーは弾力性がある素材なので、
多少風に煽られても骨が折れにくく、
もとに戻る特性があります。
ただ、過度な負荷がかかると
骨が折れてしまう場合があります。
またその折れた骨の断裂面に触れると
ガラス繊維を使っているために、
骨が折れたままでの使用は危険です。

親骨と受骨は大体同じ素材を使いますが、
サイズが違う場合があります。
その理由は、傘を開く時には受骨に
負荷がかかりやすく
折れやすいため、太さを変えることで
強度や耐久性をアップさせるためです。

最近は軽い傘が人気のために
ファイバー系の骨は増加傾向にあります。
ただ 骨がしなりに強い分、
ジョイントなど関連部分に負荷がかかり
壊れやすい傾向もあります。
強度や耐久性よりも
軽さがテーマの骨になります。

「ろくろ」とは2種類あり、
上ろくろ…親骨の先と中棒をまとめる部品です。
下ろくろ…傘を開閉するために受骨を
中棒部分にまとめる部品です。

このように傘の骨の素材はいろいろあり、
その素材の特性によって
メリット、デメリットがあります。

傘にこだわるあなた。

こだわりの傘の記事はこちらです。

http://aqua-60.net/?p=532

傘生地の素材 あれこれ

雨傘・晴雨兼用傘・日傘に使われる素材は
ポリエステル、ナイロン、T/C、
ポリエチレンがほとんどです。

ポリエステル
プラスチック材料で、
傘生地には一番使われています。

理由としては
ポリエステルは疎水性や
発色が良いこと。
また、軽く、強く、
型崩れがしないことがあります。

デメリットとしては
色移りしやすい素材であることです。
現在は加工技術の進歩により
色移りする確率は減っていますが・・

疎水性とは
水と親和性が小さいこと。
水と結びつきにくい、
水に溶けにくい、
また、物の表面で水が薄く広がらないで
水滴となるなどの性質を持つこと。

ナイロン
ナイロンはデュポン社の商標名の一つです。
最近はほとんど傘の生地としては使われていません。
昔は製造コストが安かった為、
ナイロンが沢山使われていました。
近年ではポリエステルと
ほぼコストが変わらなくなった為、
ナイロンを選択する理由がなくなりました。

またナイロンは生地の収縮があるために、
温度、湿度によって変形(伸び縮み)するのが、
デメリットになります。
ポリエステルと比べ染色方法が異なるので、
色移りはしません。
軽く、強いのもメリットです。

T/C
ポリエステルと綿の混紡素材です。
晴雨兼用傘や日傘などに、
綿のような風合いを出したいときに使う素材です。
通称T/Cと呼ばれています。
これはポリエステルの事を
テトロン(東レの商標)と呼んでいた名残りです。
綿の風合いを残して、綿のデメリットである重く、
擦り切れやすいことを
ポリエステルでカバーした素材です。

 

ポリエチレン
ビニール傘などで使われる透明な素材です。
以前はPVC(=ポリ塩化ビニル)が使われていましたが、
ダイオキシン問題でPVCは使われなくなりました。
代替素材としてポリエチレンが
使われるようになっています。
デメリットは素材に傷が付きやすく、
白濁しやすい事です。

傘生地は素材のほかに
主に平織・綾織・朱子織で織られています。
綾織や朱子織は表面が平らに見える平織りに比べて
生地の表面に光沢感や陰影が出て、
深みのある織り方になります。

生地の打ち込み
この他にも、生地の品質をあらわす
打ち込みという基準があります。
生地の織り密度をあらわすもので
1インチ当たりに何本という数値で表します。
この数が多いほど型崩れがなく、
傘生地としては防水性が高いといえます。

このように素材が同じでも織りかた、打ち込みなどに
よって傘としての表情は全く違ってきます。

たかが,傘、されど傘です。
傘にこだわりましょう。

こだわりの傘の記事はこちらです。

http://aqua-60.net/?p=532